2012年2月3日金曜日

서대문형무소역사관 [西大門刑務所歴史館] Vol.1

안녕!! (^0^)/





相変わらず寒い日が続いているソウルです
最近はちらほら雪が降ることも多く、日中でも厳しい寒さに苦しんでいます(>ω<;)
これでも昨シーズンよりはましというから驚き…
もはや最高気温が零下じゃないと「マイナスじゃない!!(゜∀゜)」と喜びます
※神奈川県民としてはありえない感覚です(笑





今日は韓国における日本植民地時代の歴史を語るスポットの一つ
서대문형무서역사관[西大門刑務所歴史館]にやって来ました

西大門刑務所博物館とは…??
日本の朝鮮植民地時代に多くの独立運動家や思想家を収監した場所
第二次大戦後に韓国政府が使っていた獄舎
これらを保存・公開している所です

大韓帝国末期の1908年に当時の日本政府によって建設されました
朝鮮半島最初の近代的監獄で、もとは「京城監獄」と言われていましたが
1912年に麻浦にもう1つの刑務所ができたことで「西大門監獄」と改名
現在の「西大門刑務所」という名称に変わったのは1923年のことです

終戦までに多くの獄舎が増築されましたが、1987年に刑務所としての機能を終え
1998年に歴史館として開館、現在は約10棟の建物が残っています
※2010年の改修工事後は、それまでの凄惨な拷問描写は減らして
戦後の韓国民主化運動の展示を多く取り入れた内容にないっています

戦前の「西大門」抗日独立運動に対する日本政府の激しい弾圧を象徴する地名でした
植民地時代の厳しい監獄、死刑場、取り調べ等の様子を
資料や人形、実際の拷問道具の展示を通して知ることができます





まぁ建物の名前や説明からしてあまり明るいスポットでないことは確かですね…

歴史館は自由観覧制ではありますが
最初の展示館に入るとパンフレットをもらうことができるので
地図、また建物や屋外の看板を見ながら順序に従って観覧して下さい(・v・)





地下鉄独立門駅を出て公園を抜けると赤レンガの壁が表れます
入口(左側)を抜けた所にチケット販売所があるのでこちらでチケットを購入して下さい





【展示館】

元は刑務所の保安課庁舎だった所です
※こちらでパンフレットをもらってください

자유와 평화를 향한 80년
~自由と平和に向けた80年~



<1F>

まずは형무소역사실[刑務所歴史室]です


植民地時代の刑務所や朝鮮総督府に残っていた資料を元にして
1930年代の獄舎の配置図や模型、写真等を展示しています
日本の植民地支配に抵抗した運動家たちの足跡を辿ることができます


韓日併合条約の文章
1910年の韓国併合が、この刑務所の歴史の始まりともいえます

獄舎の模型
現在は規模が縮小されていますが、模型で見ても規模がかなり大きかったと分ります

西大門のような獄舎は朝鮮各地に存在していました
現在のソウル地区だけでなく、釜山や光州等正に全国的に設置されていたようです



<2F>

次は민족저항실Ⅰ[民族抵抗室Ⅰ]です

刑務所建設の時期に始まった日本による植民地化及びそれに対抗する独立運動
それらを運動家の生涯や活動を示す視覚的資料によって説明しています
運動家を弾圧・連行する際に使用された道具も展示されています

刑務官等が使用していた刀

重りのついた鎖

手錠



次は민족저항실[民族抵抗室Ⅱ]です

こちらは別名「追慕空間」と名付けられており
約5000人分の受刑記録票の複製が壁3面に張り付けられています
独立運動に貢献した愛国烈士を讃える為のものですが
これらの記録票は運よく終戦時に処分されなかった分で、通産収容者の1/8に過ぎないそうです



最後は민족저항실Ⅲ[民族抵抗室Ⅲ]です

こちらには植民地時代後半期の韓国語弾圧事件や独立運動家海外拠点移行等を
パネルや写真展示によって説明しています

当時の様子を伝える新聞記事

朝鮮語学会事件
当時の朝鮮語使用に対する言語弾圧も相当激しかったようです



<地下>

1階と2階の見学を終えると、地下には拷問体験室があります
拘置室、監房、死刑場等がほぼ実物大で展示されています

取り調べや監視の様子は人形を使って再現されていますが
以前のあった凄惨な展示物は大方取り除かれてます


拷問部屋の一つ
何だか色々な道具が置いてあるのですが…
何をされていたのか考えたくはありません…(>ω<;)

箱に入れる拷問
ただの箱ではなく、内部に鋭い棘がいくつも植えられています

こちらは獄舎
中からは"대한민국, 만세!!"[大韓民国、万歳!!]と叫ぶ声が…
音声と分かっていても壮絶さを感じます…





☆Vol.2に続きます☆