お次は新羅時代に王侯貴族たちの遊び場として愛され
自然溢れる風景と巧みな建築様式が魅力的な庭園
史跡第18号に指定されている임해전안압지[臨海殿雁鴨池]にやって来ました♪
ここで안압지[雁鴨池]について解説☆
雁鴨池は新羅時代最大の人工池で、本来の名前は월지[月池]といいます
池の名前とは別に、この池を中心に作られた一帯の総称としては임해전[臨海殿]と呼ばれました
※池の東西南北どこからも全体を見渡せない構造をしているので
果てしない海を臨むかのような世界を再現しようした工夫ではないかと考えられています
674年、新羅の三国統一(新羅・百済・高句麗)を経て手に入れた財を費やし
時の王문무[文武]によって建設されました
かつての王城である半月城の東に位置しています
935年に新羅が滅亡した後は宮殿は破壊され、美術品も池に放り込まれてしまいました
荒廃の一途を辿った池は雁や鴨などの水鳥たちが住み着くようになり
そこから雁鴨池という名前が付いたそうです
3つの建築物が復元されていますが
推測に基づくもので当時の正確な姿はよく分かっていません
雁鴨池が何故人々を魅了する美しい庭園なのか??
それは前述の四方を全て見渡せない構造の外に
何と言っても美しい自然との調和が理由のひとつとして挙げられるでしょう
園内には大小3つの島が浮かべられ、北と東の岸に12の小山が作られていて
道家の思想に基づいて仙人の住む三神山と、仙女の住む巫山十二峰をイメージしています
当時は美しい花や樹木が植えられ、動物達が放し飼いにされていました
まるで開放的で美しい仙界をそのまま表したような空間だったのでしょう
復元建築物その1
内部には臨海殿の模型が展示されています
こちらが4,730坪を誇る雁鴨池の景色☆
でも最近の寒さのせいでところどころ池の水が凍っていますね(^^;)
復元建築物その2
庭園内の建物の中では最大を誇ります
庭園内の建物の中では最大を誇ります
後ろから見た風景
丁度夕陽に照らされて何とも言えない趣が感じられます(^‐^)
丁度夕陽に照らされて何とも言えない趣が感じられます(^‐^)
発掘された出土品も多く展示されていましたよ♪
こちらは白磁器と青磁器です
こちらは白磁器と青磁器です
ハサミと鋤(すき)
鬼瓦
※Azuの顔がうっすらガラスに映っていてすみません(^^;)
※Azuの顔がうっすらガラスに映っていてすみません(^^;)
雁鴨池全体のミニチュア模型
写真がちょっと見にくくてごめんなさい(^^;)
写真がちょっと見にくくてごめんなさい(^^;)
復元建築物その3
ここからは何枚か散策路の写真をアップします(^0^)
ぐるっと一周してきて最後(入り口右手側)に来たのは出水・入水の施設です
※池の反対側に出水施設があってそれ池の水位を調節していたそうです
近くの川から雁鴨池へと連結するように、水が階段状に流れている形になっています
当時は上段の水槽に龍頭を模した飾りが置かれていましたが現在は設置跡を残すのみ
龍の栗から水が流れる→滝となって池に落ちるという美しい光景が想像されます
1970年代の大規模発掘調査によって雁鴨池からは3万を超える出土品が発掘されました
うち700点ほどは国立慶州博物館の雁鴨池館で展示されています
歩いて200m程の距離なので
雁鴨池の出土品を見るためにも是非博物館を訪れてみてくさい!!
※Azuはこの後博物館へ行きます♪
…☆…観光情報…☆…
<안압지/雁鴨池>
慶尚北道 慶州市 仁旺洞
경상북도 경주시 임왕동
…*…観覧料…*…
大人 1,000₩
青少年・軍人 500₩
子供 400₩
…*…アクセス…*…
慶州駅・バスターミナル方面から 11番バス
경주박물관[慶州博物館]下車後、進行方向反対に約200m