水曜の夜は芸能の夜
今夜は中国の伝統的な演劇の一つである
京剧(Jing ju)を観に行きます♪
京劇を観賞できる劇場は北京市内にいくつかありますが
今回のプログラムでは、前门建国饭店(Qian men jian guo fan dian)というホテルの中にある
梨园剧场(Li yuan ju chang)という劇場に観に行きました
ここで梨园剧场について紹介☆
1990年に京劇の俳優を育成する北京京剧院(Beijing jing ju yuan)と共同で設立され
公演を通して京劇の振興と新人育成を同時に行っています
歌唱力・演技力、アクロバティック・コミカルな動きなど
洗練された伝統芸能の公演は高い評価を受けており
北京旅行局の「北京旅游紫禁杯」では7年連続の最高評価を獲得
また外国人観光客の数も多く、国内外で人気を博しているのが分かります
ではではここで、京劇についても紹介☆
(ちなみにAzuが持っているのは冯老师が買った日本語バージョンのパンフレットです)
京劇の歴史は1790年に遡ります
時の皇帝、清の乾隆帝は大変演劇を愛する人物でした
彼の80歳のお祝いにあたり、人々は数々のお祝いをしたわけなんですが
ある塩商人たちは四大徽班(si da hui ban)のひとつ三慶班という劇団を連れてきました
その後様々な地方の演劇の要素を取り入れながら形成されたのが京劇といわれています
この「京剧(jing ju)」という呼び名は、1949年の中華人民共和国建国以降に定着したもので
それまでは国剧(guójù)や京戏(jīng xì)などと呼ばれていました
また、京劇にも地域差があり
北京は伝統的、上海は革新的、等々、流派や内容に差が出たりします
京劇では、オペラのように俳優ごとの歌のパート担当が決まっており
それが同時に役を決めます
老若男女それぞれがちゃんと決まっているんですね
劇場の後ろの壁には、京劇の代表的な登場人物の絵が飾られていました
男性は髭の有無、年齢、太刀まわりをするかなどで役が変わります
武将の役をする人は立派な鎧を身につけたりもします
女性は夫人から悪女まで役割が幅広く
男性同様、太刀まわりを披露する役もあるとのこと
京劇で目に付くのは派手な衣装とメイクですが
こちらの劇場では開演までの時間、俳優さんの生メイクを見ることができます
こちらは男性ですが、文字通り顔中真っ白に白粉を塗っていて
目の周りは真っ黒に縁どられています
ちなみに…
衣装や化粧に用いられている色は、中国の封建社会を参考にしており
色によって人物の地位、年齢、役柄(性格)などの特徴を表します
隣では琴の演奏も
公演中の音楽は、楽団による生演奏です
さぁ、それではいよいよ開演です!!
何と公演中は写真撮影OKとのこと…
でもあまりにもパシャパシャ撮るのも気がひけるので
演目ごとにベストショットを狙って撮りました
旅人と、彼の部屋に忍び込む泥棒とのドタバタ劇
小道具の机を使いながら、アクロバティックな技や剣劇が披露されました
こちらは「白蛇伝」という演目
美女の姿をした白蛇が人間界に渡り、そこで人間の男性と恋に落ちるというストーリー
舟に乗って河を渡る様子が豊かな歌声に彩られています
最後は動物を模した仙人が登場するお話
こちらは激しい太刀まわりが披露されました
小道具の槍?を次々と投げたり蹴ったりしながらのアクロバティック芸まで
誰の槍がどこに飛んで行っているのかよく分かりません(^-^;)
最後は演者さん勢揃いでご挨拶
素敵な演劇に拍手です(^人^)
中国伝統の演劇に感動した後は記念写真
明日日本に帰国される冯老师と学芸大メンバーで撮りました
京劇を見るのは初めてでしたが
色とりどりの衣装を身にまとった演者さんを見るだけでも楽しく
また意外にアクロバティックな動きも多くて面白かったです
三国志や史記のエピソードを取り入れた演目も多いとのことです
興味のある方は、是非中国の伝統芸能に触れる機会を持ってください♪